この記事の結論
- キャリア形成計画は、育成就労計画の中核となる 「3年間で何をどこまで育成し、特定技能へどうつなぐか」を具体化したものです。
- 目標は 時期と水準を試験名・数値で具体化(例:3年目に〇〇試験合格、2年目末にN4相当)。
- 計画を 本人と共有・面談で進捗確認することが、転籍時代の定着策にもなります。
キャリア形成計画とは(育成就労計画との関係)
育成就労は、原則3年間で特定技能1号の水準まで技能・日本語を育成し、特定技能へとつなぐ制度です。この「育成のシナリオ」を具体化したものがキャリア形成計画です。制度上の認定を受ける育成就労計画の中核(技能目標・日本語教育の部分)を、本人のキャリアの視点で設計したものと考えると分かりやすくなります。
POINT|「育成のゴール」から逆算する
3年後に特定技能1号へ移行する姿をゴールに据え、そこから2年目・1年目に何を達成すべきかを逆算して描くと、現場で実行しやすい計画になります。
盛り込む項目
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 分野・業務区分 | 対象17分野のどれで、どの業務区分か。 |
| 技能目標 | 1〜3年目の技能評価試験の受験・合格計画(特定技能1号水準への到達)。 |
| 日本語到達計画 | 入国時A1相当(≒N5)→育成終了時A2相当(≒N4)への到達時期。 |
| OJT・OFF-JT | 現場でのOJTと、座学・日本語学習などのOFF-JTの内容・頻度。 |
| 移行の道筋 | 特定技能1号への移行と、その先の2号までのキャリアパス。 |
1年目・3年目の目標設定の例
目標は「時期×水準」を具体的に。次は考え方の一例です(分野・業務で異なるため目安)。
| 時期 | 技能 | 日本語 |
|---|---|---|
| 1年目 | 基礎技能の習得・基本作業の自立 | 入国時A1相当(≒N5)を起点に学習継続 |
| 2年目 | 応用作業・後輩補助ができる | N4相当に向けた学習 |
| 3年目 | 特定技能1号水準の技能評価試験に合格 | A2相当(≒N4)に到達 |
日本語の段階基準の詳細は「日本語要件(A1→A2)」、賃金との連動は「賃金の判定と定期昇給」を参照してください。
作成のステップ
- ゴールの確定:3年後の特定技能1号移行を前提に、到達水準を決める。
- 年次目標への分解:ゴールから逆算し、1〜3年目の技能・日本語目標を設定。
- 育成手段の設計:OJT・OFF-JT・日本語学習支援を年次に割り当てる。
- 育成就労計画への反映:賃金・人数枠と整合させ、計画に落とし込む。
- 本人との共有・面談:本人にキャリアを示し、定期面談で進捗を確認する。
注意|様式・要件は確定情報を確認
育成就労計画の様式・記載要件、特定技能への移行要件は省令・分野別運用方針で確定予定です。本記事は2026年5月31日時点の考え方の整理であり、作成時は必ず出入国在留管理庁(ISA)の最新の様式・要領をご確認ください。
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CSTMキャリアサポートは、監理団体(特定監理事業)と登録支援機関の両方を保有し、介護・建設・製造など分野別の記載例(サンプル)をもとに、キャリア形成計画・育成就労計画の作成をご支援します。にしむらグループ介護施設・関連医療法人で約56名規模の外国人材を運用し、現場で実行できる育成シナリオの設計と、本人へのキャリア提示・面談運用を実践してきました。4言語対応の母国語サポートで、計画を「本人が納得して走れる道筋」に仕上げます。代表(西村会長)は大名古屋ミャンマー名誉領事に国から正式に認定されています。
よくあるご質問
Q. キャリア形成計画と育成就労計画は違うものですか?
育成就労計画は認定を受けるための制度上の計画で、技能目標・日本語教育・賃金・人数枠などを記載します。キャリア形成計画は、その中核となる「3年間で何をどこまで育成し、特定技能へどうつなぐか」を具体化したものと位置づけられます。実務上は育成就労計画の技能・日本語の目標部分を、キャリアの視点で設計したものと考えると分かりやすいです。
Q. キャリア形成計画には何を書きますか?
①分野・業務区分、②1年目・2年目・3年目の技能目標(技能評価試験の計画)、③日本語の到達計画(入国時A1相当→育成終了時A2相当)、④OJT・OFF-JTの内容、⑤特定技能1号への移行と、その先の2号までの道筋、が中心です。到達目標と支援内容をセットで描くのがポイントです。
Q. 目標はどのくらい具体的に設定すべきですか?
「3年目に〇〇試験に合格」「2年目末までにN4相当」のように、時期と水準を数値・試験名で具体化するのが望ましいです。曖昧な目標は育成就労計画の認定で整合性を問われる要因になり、現場での育成も進みにくくなります。
Q. サンプルはもらえますか?
CSTMでは、介護・建設・製造など分野別に、育成就労計画・キャリア形成計画の記載例(サンプル)をもとにした作成サポートをご提供しています。自社の業務区分に合わせた具体的な雛形の考え方は、無料相談でご案内します。
Q. キャリア形成計画は定着にも役立ちますか?
はい。本人にキャリアの道筋(育成就労→特定技能1号→2号)を示すことは、本人意思の転籍が新設される育成就労時代の重要な定着策です。計画を本人と共有し、面談で進捗を確認することで、将来の見通しを持って働き続けてもらいやすくなります。
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