この記事の結論
- 特定技能「自動車運送業」は 2024年3月施行。2024〜2028年度の5年間で 最大24,500名 の受入が想定されています。
- 区分は トラック・タクシー・バスの3つ。日本語要件・必要免許・試験要件がそれぞれ異なります。
- 外免切替の2025年10月厳格化 が3区分すべてに影響。就労開始の半年前から逆算した準備が不可欠です。
特定技能「自動車運送業」とは
特定技能「自動車運送業」は、2024年3月に施行された比較的新しい特定技能の分野です。深刻化する運転者不足を背景に、外国人材を即戦力として受け入れられるようになりました。2024〜2028年度の5年間で、最大24,500名の受入が想定されています。
この分野はトラック・タクシー・バスの3区分に分かれており、区分ごとに求められる日本語水準・運転免許・試験や研修の要件が異なる点が大きな特徴です。採用を検討する際は、まずどの区分で受け入れるかを明確にすることが出発点になります。
3区分の違い
3区分の日本語要件・必要免許・その他要件を一覧にすると以下の通りです。タクシー・バスはトラックより日本語水準が高く、第二種免許と研修が追加で必要になります。
| 区分 | 日本語 | 必要免許 | その他要件 |
|---|---|---|---|
| トラック | JLPT N4以上 | 普通自動車免許(一種) | 自動車運送業分野特定技能1号評価試験 合格 |
| タクシー | JLPT N3以上 | 普通自動車第二種免許 | 上記試験+新任運転者研修 修了 |
| バス | JLPT N3以上 | 大型自動車第二種免許 | 上記試験+新任運転者研修 修了 |
各区分の要件詳細(免許・研修)
すべての区分に共通して、自動車運送業分野特定技能1号評価試験への合格が前提となります。この評価試験はClassNK等が実施しています。その上で、区分ごとに免許と研修の要件が上乗せされます。
トラック
日本語はJLPT N4以上、運転免許は普通自動車免許(一種)が必要です。評価試験に合格していれば、追加の研修要件はありません。3区分の中では相対的に要件のハードルが低い区分です。
タクシー
日本語はJLPT N3以上、運転免許は普通自動車第二種免許が必要です。さらに、評価試験の合格に加えて新任運転者研修の修了が求められます。
バス
日本語はJLPT N3以上、運転免許は大型自動車第二種免許が必要です。タクシーと同様に、評価試験の合格と新任運転者研修の修了が要件となります。大型第二種免許の取得には相応の準備期間が必要です。
POINT|まず区分を確定する
タクシー・バスはJLPT N3以上かつ第二種免許+研修が必要で、トラック(N4以上・一種)より要件が厳しくなります。受け入れる区分により、人材の選定と準備期間が大きく変わります。
外免切替厳格化との関係
外国人材が日本で運転業務に就くには、海外の運転免許を日本の免許へ切り替える「外免切替」が必要になるケースが一般的です。この外免切替が2025年10月に厳格化され、学科試験が50問・合格基準が90%となり、住民票の提出が必須となりました。
この厳格化はトラック・タクシー・バスの3区分すべてに影響します。免許の切替に時間がかかるようになったため、就労開始までに3〜6ヶ月超かかることもあり、採用計画は従来より余裕を持って組む必要があります。
注意|外免切替がボトルネックに
2025年10月の厳格化(学科50問・合格90%・住民票必須)により、就労開始まで3〜6ヶ月超かかることがあります。3区分すべてが対象のため、免許切替の進捗管理が採用成功の鍵です。
採用の流れ(半年前逆算)
外免切替に時間を要することを踏まえ、就労開始時期から逆算してスケジュールを組むのが基本です。半年前を起点に、以下の流れで進めます。
- 区分の確定:トラック・タクシー・バスのどの区分で受け入れるかを決め、必要な日本語水準・免許・研修を整理する。
- 人材の選定:区分の要件(JLPT N4以上/N3以上)を満たす候補者を確保する。
- 外免切替の準備:2025年10月の厳格化を前提に、学科対策と住民票など必要書類の準備を早期に開始する。
- 評価試験・研修:自動車運送業分野特定技能1号評価試験の合格、タクシー・バスは新任運転者研修の修了を確認する。
- 就労開始:免許切替・試験・研修の完了を確認した上で受け入れる。
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厳格化された外免切替がボトルネックになりやすい運送分野において、試験対策と採用・定着支援を一体で提供できることは、就労開始までのリードタイムを短縮するうえで大きな強みとなります。トラック・タクシー・バスのいずれの区分でも、区分の確定から伴走します。
よくあるご質問
Q. 特定技能「自動車運送業」はいつから始まった制度ですか?
2024年3月に施行された比較的新しい分野です。2024〜2028年度の5年間で最大24,500名の受入が想定されています。
Q. トラック・タクシー・バスで要件はどう違いますか?
トラックはJLPT N4以上・普通自動車免許(一種)、タクシーとバスはJLPT N3以上で第二種免許が必要です。タクシー・バスはさらに新任運転者研修の修了が求められます。
Q. 評価試験はどこが実施していますか?
自動車運送業分野特定技能1号評価試験はClassNK等が実施しています。3区分とも、この試験への合格が前提となります。
Q. 外国人本人の運転免許はどう取得しますか?
海外の免許からの外免切替が一般的ですが、2025年10月に学科50問・合格90%・住民票必須へと厳格化されました。3区分すべてに影響し、就労開始まで3〜6ヶ月超かかることもあります。
Q. 採用はどのくらい前から準備すべきですか?
外免切替の試験対策に時間がかかるため、就労開始の半年前から逆算して準備を始めるのが安全です。区分により必要な免許・研修が異なる点も考慮します。
Q. CSTMはどのような支援ができますか?
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